ボディーハイドサービスをやめよう。 ラポーム2025年7月号 -東京の卓球スクール-

ボディーハイドサービスをやめよう。


 さる6月5日、ITTF(国際卓球連盟)スポーツ医科学委員会元委員長のミラン・コンドリッチ氏とドラゴ・トーカー氏が新潟工科大学准教授の上島慶氏と関西大学教授の林勲氏と共にITS三鷹に来館されました。
荻村伊智朗ITTF会長は1991年にITTF SPORTS SCIENCE COMMITTEE(現ITTF SCIENCE and MEDICAL COMMITTEE)を盟友ザルコ・ドリナー氏らと創設しました。
それは卓球競技をNO.1スポーツにするための基盤整備のためだったのだと思います。
「国際競技力を語る前の段階としての国際競争力の基盤整備が必要である。
人材の獲得には“何の道に進んでも成功する素質のある高質な人材”を得るためのイメージ作戦が必要となろう。スポーツと他の文化、学芸との間の人材獲得競争では、中学段階でスポーツ側の負けが込んでいる。この現実を力ずくで変えることはできない。人材の流れの自然な変化がもたらされるような基盤整備を官民いとわず、政策決定者が一刻も早く手を付けることが、わが国選手が今後良い成績を対外競技で収めるための鍵となろう。」
これは昭和62年(1987年)の「健康と体力」(文部省体育局監修)の論説『世界のスポーツ界を見る』に荻村伊智朗ITTF会長が寄稿した記事の一部です。
ひるがえって世界の卓球競技においても“高質な人材”確保は重要なテーマであると荻村さんは考えておられたのです。
荻村さんの至近距離で人生の大部分を過ごしてきた私は、卓球が“超高質な人材”を大勢有していることを知っています。そして今後それを加速させるためには、現在のサービスのルールを見直すことが不可欠だと私は思っています。
どういうことかというと、“高質な人材”とは言い換えると“フェアな精神を有する人”だと
信じます。卓球が最高の人材を獲得し続けるためには、卓球競技が最高にフェアなスポーツであるという評価がなされることが必要です。
現在の卓球のサービスルールでは“いかに相手に打球点を見せないか”という、言わば卑怯な精神を培養し、フェアな文化から離れていく方向へ進むと危惧します。
「人材の流れの自然な変化をもたらす基盤整備」とはそのための「様々なルール」を考えるということが含まれるべきだと考えます。
テニス、バトミントンなどネットスポーツのサービスフォームはどんな選手もほぼ同じです。だからこそ見ごたえのある個性的なラリーが可能になるのだと思います。
卓球はスピンの要素が大きなスポーツです。サービスの打球点が見えないためにレシーブミスか3球目攻撃で大半が決まってしまうというのは観戦者から見ても面白いとは言えません。競技者が勝つためにルールのギリギリを駆使することを責めることはできません。
間違っているのは選手ではなく、現行のルールだと私は思います。フェア精神とはスポーツの存在意義であり、スポーツ医科学でも研究してほしいテーマだとコンドリッチ氏とトーカー氏と話しながら感じました。 
 ITS三鷹 代表 織部幸治


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土曜日・・・18:30~22:00
日曜日・・・14:30~17:00
参加費は1,100円(税込)です。
定員は設けておりませんので、ご予約は不要です。


今月の休館日

なし(7/21は祝日ですが通常営業です)

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